肉離れについて

伸びた状態になっている筋組織が突如として収縮し、急激な変化に対応する事ができなかった筋組織が断裂する事が原因となり発症する怪我が肉離れです。もちろん、縮んだ状態になっている組織が急激に伸ばされてしまった時にも発症します。

引き起こすと非常に強い痛みに襲われるのと同時に歩行できなくなってしまう症例もあり、通常は一部のみが切れてしまう事例が多いものの、重度の場合では完全に組織が分断されてしまい、特に痛みが強く完治を目指すためにも手術を施さなければなりません。

急激な筋組織の伸縮により発症するという点から、人体を急激に動かしてしまう事が原因に繋がり、多いのは跳躍をした後に着地をした時や、気温が低い中で準備運動をせずにアクティブに動き始めてしまった場合です。

つまり、肉離れで重要になるのは急という事であり、たとえ原因になった動作と全く同じ動作であっても、ゆっくりと行った場合には発症しません。

大切なのは準備運動

プロ野球選手やサッカー選手といった身体のケアに気を配っているプロスポーツ選手でも見舞われる事が多いのは事実ですが、普段の生活であまり動かす機会が多くない筋組織が特に肉離れを引き起こす危険性が高いので、日頃運動習慣が無い方やあまり行わない動作をする事が考えられる際には十分に準備運動を行いましょう。

準備運動の重要性が高いのは、やはり柔軟性が原因に大きく関わっている仕組みが関係しており、柔軟性が低くなると肉離れを起こしやすくなるからこそ、年齢が高まると日常生活を送っていただけで肉離れを発症する患者が増加します。肉離れは筋肉が一部もしくは完全に分断される症状であるが故に筋肉がある部位は全てが対象になるため、人体の全身が発症するリスクを抱えている事になりますが、中でも起こしやすいのはハムストリングスという太ももの裏側とふくらはぎです。

ハムストリングスとふくらはぎの筋肉は全身の中でも突出して大きな部位なので、意識的に力を込めなくても突発的に強い力が入りやすく、ふとした動作が原因になりやすいので取り分けて注意しましょう。